はてなの金次郎

とあるエンジニアの技術系ブログ

「サーバーレスでめざせ!インフラ管理ゼロなシステム」から学んだこと。

概要

  • 著作: 「サーバーレスでめざせ!インフラ管理ゼロなシステム」 in ソフトウェアデザイン 2019年12月号
  • 著者: 吉田真吾・新井成一・岩田智哉・丹羽一智・塚田朗弘
  • 著者経歴:
    • 吉田真吾:株式会社サイダス CTO / 株式会社セクションナイン CEO
    • 新井成一:クラスメソッド株式会社
    • 岩田智哉:クラスメソッド株式会社
    • 丹羽一智:Game Server Services 株式会社 CEO
    • 塚田朗弘:アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社

目的

サーバーレスのトレンドを知る

要約

サーバーレスは Cloud2.0 という新たな開発手法の中核をなす考え方。システム全体をフルマネージドサービスで構築すればインフラ管理を極力少なくでき、アプリケーションの開発に集中できる。そのためには、各フルマネージドサービスを適切に理解したイベントドリブンな設計やどのフルマネージドサービスで障害が発生したかをすぐに判断できる監視とその可視化の設計が求められる。サーバーレスはいまや限定的なシチュエーションではなく、あらゆるユースケースで有効な選択肢になっている。

感想

月刊誌の 1 特集とは思えないくらい濃厚な内容だった。サーバーレスが活用されている背景やなぜサーバーレスにした方がよいのかを理解できた。例として紹介されていたのは AWS が中心ではあったが、SAM や Amplify を実際に手を動かしながら学ぶことができた。ハンズオン形式の学習でよくあるのは、Web コンソールからぽちぽち作成して終わりのパターンであるが、CI/CD やチーム開発での運用など、業務で実際に活用できるレベルまで解説されており勉強になった。

サーバーレスの波にしっかりと乗っていきたいと思えた特集だった。一方、各クラウドベンダーがこれだけサーバーレスを激推ししているのは、推測でしかないが、マネージドな分儲かるからなのかなと。もちろんサーバーレスにすることで受けられる恩恵はその分あり、それは要約でも記した通り。転職後、サーバーレスに関わって半年になるが、学習コストは決して低いとはいえないと感じている。各クラウドサービスを適切に理解しなければいけない分大変ではあるし、各フルマネージドサービスの制限に悩まされることもある。ただ、一度そのスキル(この特集では Cloud2.0 脳と呼ばれていた)を身に付けてしまえば、爆速でアプリを開発できるのは間違いないと思う。今後も適切に情報をキャチアップしてサーバーレスの恩恵が完全に教授できるようにスキルを磨いていきたい。

次のアクション

サーバーレスのサービスを個人で構築・運用してみる。以下の文献などがよさそう。